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父の遺した物 

父の死は急なものだった。
母と一緒にテレビを見ている時に心臓発作を起こし、あっという間に逝ってしまった。
突然の父の死に、残された私たちは悲しむまもなく葬儀を終え、そのまま月日は流れた。

時は過ぎ、母と姉と私の三人で、父の遺品の整理をしようということになった。
父の死後、そのままになっていた父の書斎。
カーテンに染み付いた煙草のにおい。本棚にぎっしりと納められた、父の好きだった本。
父は、もういないのだ。

思春期になると、父のことが疎ましく思えて、ろくに口もきかなかった。
やがて父は、家にいるときはほとんどこの書斎で過ごすようになった。
あまり顔を合わすこともなくなり、居ても居なくてもあまり関係ないと思っていた。
未熟さ故、父に対して思いやりの気持ちを微塵も持てなかった私。
父は、そんなわが子をどんな気持ちで見ていたのだろう。

「あら、これは何かしら?」

母の声に振り向くと、母が何か紙の束を持っていた。
ぱっと見ると、紙にはたくさんの文章が印字されている。

「これ、川柳みたい…。そう言えばお父さん、川柳に凝ってたことがあったわ」
と母は言う。

ユーモアのセンスなど、欠片もなかったような父が川柳…。
その意外さに驚きながら、私は紙の束を母から受け取った。どれどれ…?


下の毛を ワシの頭に 分けてくれ
もう飽きた ネコも杓子も ヘアヌード
あなたのは 遠慮しとくよ ヘアヌード
ヘアヌード 見せればいいって もんじゃない
下の毛は なんであんなに 縮れてる
下の毛が 無いのもハゲって 言うのかな
ほどほどが いいって思い 知らされる
あそこの毛 そこのけそこのけ お馬が通る


……。
下 ネ タ か よ 。
[2007/06/17 05:50] 思い出 | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマーク

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